■Universal Audio「1176 Classic Limiter Collection」(コンプ3種)
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■おすすめポイント
音量のバラツキを抑えて聴き取りやすいボーカルにすることが出来る
1176特有の質感を付与することでボーカルに力強さと存在感を与えられる
パラメータが少なく初心者でも扱いやすい(効きが良いので設定はシビアに調整する必要があります)
曲調に合わせて音色の異なる3種類のコンプを使い分けることが出来る
■おすすめの使い方
※ここでの使い方は音量のバラツキを整えることではなく、1176特有の質感を付与することによる存在感のアップを目的にしています。
①音量のバラツキを整えるためのコンプレッサー(LA-2AやLA-3Aなど)の後段に1176を挿入する
まずは他のプラグインで予め音量のバラツキを整えておきます。
※明るい音にしたいならRev A、タイトな音ならRev E、温かみのある音ならAEがオススメです。
②IN PUTとOUT PUTを調整して圧縮量と出力レベルを調整する
目安としては最大-15db、最少-3db程度です。質感を揃えたいので掛かってない部分がないように深めにかけます。
※レシオ: 1:4
※アタック:3程度
※リリース:6程度
※mix:30%程度
(目安なのでお好みで調整して下さい)
③必要であればEQで音色を微調整する
※ここで記載している使い方はあくまで一例です。お好みでアレンジして下さい。
■基本パラメータ
・IN PUT
1176のスレッショルドは固定されているため、IN PUTを時計回りに回して音量を上げると、同時に圧縮量も増えます。
※IN PUTを上げると倍音も増加します。
・OUT PUT
最終的な出力音量を調整します。
※OUT PUTを上げると倍音も増加します。
・ATTACK
スレッショルドを超えてから音の圧縮を開始するまでの時間です。1176のアタックは非常に早く、20~800マイクロ秒(0.00002~0.0008秒)の範囲で設定可能です。
アタックは、Attackノブを右に回しきったときに最も速くなり、左に回しきったときに最も遅くなります。
アタックを速くすると、圧縮がすぐに始まるため、音が「柔らかく」なります。
アタックを遅くすると、音の立ち上がり(トランジェント)を通過させてから圧縮が始まるため、音の立体感を維持することが出来ます。
※1176AEは、SLOをクリックするとアタックが10msになります。
※1176Rev Aと1176LN Rev Eは、OFFをクリックすると圧縮せずに1176独自のカラーを追加することが出来ます。
・RELEASE
元の音量に戻るまでにかかる時間を設定します。1176のリリースは、50~1100ミリ秒(0.05~1.1秒)の範囲で設定可能です。
リリースは、Releaseノブを右に回しきったときが最も速く、左に回しきったときが最も遅くなります。リリースが速すぎると音が揺らいだり、遅すぎると音がのっぺりしてしまう(ブリージング)することがあります。
・Ratio
音の圧縮比を設定するパラメータです。1176AE以外は20:1、12:1、8:1、4:1。1176AEは20:1、8:1、4:1、2:1で設定できます。
※Shiftを押しながらクリックすると複数ボタンを同時押しすることが出来ます。慣れていない方は複数選択は不要です。
※全てをOFFにすると質感だけの付与が出来ます。
・MIX
プラグインで処理された音とオリジナルの音のブレンド量を調整できます(パラレルコンプレッション)。Mixを0%(反時計回り一杯)にすると、オリジナルの音のみとなり、100%(時計回り一杯)にすると、処理された音のみが出力されます。
・HR(ヘッドルーム)
ヘッドルームは、4、8、12、16、20、24、28dBに設定できます。初期値は16dBです(12時の位置)。
※HRを調整することで擬似的にスレッショルドの値を調整できます。HRを大きくするとスレッショルドは高くなり、HRを小さくするとスレッショルドは高くなります。慣れていない方は特にいじる必要はありません。
■ChatGPTに聞いてみた
【質問】
1176 Rev A、1176 Rev E、1176AEのうち、どれがもっともボーカルに適していますか?その理由も教えてください。
【回答】
1176リミティングアンプは、オーディオ業界で非常に有名なデバイスであり、さまざまなリビジョン(Rev)が存在します。1176 Rev A、1176 Rev E、1176AEのうち、どれが最適なボーカルに適しているかを判断するためには、それぞれの特性と使い方を考慮する必要があります。 1176 Rev Aは、オリジナルの1176の初期のバージョンであり、ウォームで滑らかなサウンドが特徴です。Rev Aは、特にボーカルや楽器のトラックに対して自然な圧縮を加えることができ、ヴィンテージなサウンドを求める場合に人気があります。 一方、1176 Rev Eは、後期のバージョンであり、より明瞭なトランジェントレスポンスと高い解像度を持っています。Rev Eは、ダイナミクスの幅広い範囲をカバーし、特にダイナミクスの強いパフォーマンスや、明瞭さとパンチのあるサウンドを求める場合に適しています。 1176AEは、Universal Audio(UA)によって製造された現代のエミュレーション版です。AEは、オリジナルの1176サーキットを再現しながらも、いくつかの追加機能や改良が加えられています。これにより、さらに多機能な制御が可能になりました。1176AEは、ボーカルに対して柔軟性があり、クラシックな1176のサウンドを追求しながらも、より現代的なニーズにも対応できます。 どのモデルが最適かは、個々の好みや音楽のジャンルによって異なります。一般的には、1176 Rev Aはウォームで滑らかなトーンを持ち、1176 Rev Eは明瞭でパンチのあるトーンを提供します。1176AEは、これらの特性を組み合わせ、より柔軟なオプションを提供します。 ボーカルに関しては、1176 Rev Aは古典的なサウンドを提供し、ヴィンテージな色合いを追求する場合に適しているかもしれません。一方、1176 Rev Eや1176AEは、より現代的なサウンドやダイナミクスの制御を求める場合に適しているかもしれません。 最終的な選択は、個々の好みやコンテキストによって異なるため、実際にそれぞれのモデルを試してみることをお勧めします。
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